わたしら生き物屋は(撮るにしても採るにしても)超えちゃいけない線ってもんを理解しないとあかんなと思うんですよ。いや、生き物屋に限らずですけど。
詳しくは伏せますけど、例えば天然記念物を捕獲、飼育したりとか。特定外来生物を飼育したりとか。
私のような撮り専門の人間は勝手に私有地に入ったりだとか。
生き物の知識がつけばつくほどに、やっちゃだめなことをやりたくなるものなのかな、って思います。
でね、一番だめなことはそれを身内の生き物屋が庇うこと。
だめなもんはだめだって言って叱ってくれる人が本当に自分を思ってくれる人なんだな、って思います。
正直、ぬるま湯のような世界で写真の腕もろくすっぽ上がらない底辺虫屋の私が言うことではないけど、
ならぬものはならぬのですよ。
罪を憎んで人を憎まずなんていいますけど、
罪は人から生まれるんですわ。そんで、ずうっと消えない。どれだけ反省しても死ぬまでつきまとう。
今一度、「撮影専門虫屋です!」って胸張って言えるかどうか自分に問いたい。
閑話休題。
里山の一角に、こんな場所がありました。例年通りなら、田んぼにはすべて稲を植えてしまうのですが、ちょこっとだけ稲を植えずに水だけ張ってある場所が。
覗いてみたら、ガムシと思わしき水生昆虫やトンボの産卵、ドジョウ、カワニナ、タニシ、それと水田植物(オモダカなど)がちらほらと。
ここの持ち主の方とはよく話をするので、どうして今年はこんなふうにしたのか、そしてもし差し支えがなければガサガサしてもいいか聞いてみようと思います。
ちょっとしたビオトープみたいですよね。
次行くときに会えるといいのだけど。
とりとめないですが、今日一日考えていたことでした。