キチョウ(キタキチョウ)
黄色い蝶というと、モンキチョウを皆さん連想するのかなと思います。が、もっと黄色みの強い蝶が居ます。
モンキチョウと同じシロチョウ科の、キチョウ(キタキチョウ)。このキチョウにそっくりなツマグロキチョウなんてのもいるんですが、絶滅危惧種で、残念ながら北総の地では絶滅しています。さて、それは置いておいて。
さてみなさん、シロチョウ科のモンシロチョウ、モンキチョウを真冬の厳寒期に見かけますか?
見かけないですよね。基本的にモンシロチョウもモンキチョウも蛹で越冬しています。
でもこのキチョウはちがいます。
成虫越冬するんです。
こんなにか弱そうな蝶がですよ?
以前、海野和男先生の小諸日記で雪の中枝にしがみついて越冬するキチョウの記事を読んだことがあります。
この小さな体になんて力を秘めているんだと感心しました。
俳句の季語に「凍蝶」(いてちょう)というものがあります。冬の季語で寒さに耐えている蝶のことをさすのですが、まさにこのキチョウはそうだなと思いました。
雪の少ない房総半島ですが、雪の中越冬するキチョウを撮りたい…!というのが密かな夢です。
1面の白の中、ぽつんと黄色い蝶が寒さに耐えている…。命の強さを思い知らされる、そんな写真が撮りたいのです。