皆さんこんにちは。
今朝は緊急地震速報で叩き起こされたのですが私は無事です。オットも、ネコチャンたちも。
成田近郊は震度3程度でした。
木更津あたりが震度5とのことで知り合いがいるのでちょっと心配してましたがなんともないということで。
みなさんは大丈夫でしたか?
今日は市役所に用事があり、良い天気だけどフィールド無理かな…と思っていたのですが市役所の用事があっけなく終わってしまい、これ幸いと少しだけフィールドに出ることに。
すると後ろから、
「こんなに小さくないわよねぇ…」
「じゃあなんだこれ?」
とご年配のご夫婦の声が。
カメラぶら下げて小さなヨコバイを撮ろうとしていた私に
「あの、失礼ですけどこれ、何か分かりますか?」と奥様のほうが声をかけてきたのです。
それが、これ。
アワアワアワアワ…
たまに見かけませんか?不思議な泡。
蔓性の植物にはよくあります。
これは、アワフキムシの幼虫の排泄物を泡立てた塊です。
アワフキムシの幼虫は排泄物を泡立てて、その中で集団生活をしています。
ちなみにアワフキムシの成虫は小さなセミみたいな姿をしています。
この、アワフキムシの泡、面白いことに排泄液の中にアワフキムシ幼虫の分泌腺から分泌されたワックスが排泄物のアンモニアと化学反応を起こし、ケン化するのです。ケン化のケンは石鹸のケン。そう、石鹸の仕組みの泡なんですよ。
と、やや早口で(治らない虫屋の早口)説明したところ、中の虫が見たいと言われたので(!)、小枝でサッサと泡を除けてみると…
アワフキムシ幼虫(シロオビアワフキ)
(見やすいところがいいと思い、さっきとは別場所です)
でてきましたねー。
ちなみにご夫婦が探してらしたのはモリアオガエルの卵塊だそうで…。
以前この付近で見つけてまた見たいと思っていたそうです。
モリアオガエルの卵塊なら、もっと水辺…田んぼのあたりの木にありませんかね?もっと大きくてもっちりしてるはずと答えると、
「お嬢さんの通る道にはあるかしら?差し支えなければいろいろと教えてほしいのだけど…」
旅は道連れと言いますし…
まあ、いっか!!他人様が虫に興味を持ってくれただけで(あとお嬢さんで)テンション爆上がりしたので20分ほど一緒に里山を歩いたのですが、
残念ながらモリアオガエルの卵塊は見つからず…
ベニヘリテントウ
ちょうど捕食中でした。オオワラジカイガラムシを捕食するそうです。
トホシテントウ
?不明ハバチ幼虫
ネズミモチ食べてました。つぶらな瞳。目下調べてますが分かった方教えてください。
マクラギヤスデ
好きがすぎる
オジロアシナガゾウムシ
アカバキリガ幼虫(多分…)
ミッキー(ミツボシキリガ)幼虫と似てるけどおそらく、多分…アカバキリガなはず。
せっかく綴った葉を開けてしまったので持ち帰りました。ごめんね。
などなどこんなふうにすると虫が見つかるんですよ〜なんてお話しながら歩きました。最後に虫屋名刺をお渡ししてサヨナラしましたが、
撮れ高はなくてもこんなふうに誰かに教えられるってちょっと楽しいな…。なんて思いながら帰宅。
その他にもアカゴマ春型が飛んでるのを見てあれは何?と聞かれたり、若干不審者っぽく振る舞うのが虫屋と思われてたりしないだろうか…と余計な心配をしたりしましたが、楽しかったです。
あのご夫婦にモリアオガエルの卵塊が見つけられますように(๑¯人¯)✧*
楽しかったですよー!ありがとうございました!!