北総の地には、印旛沼という有名な湖沼があります。あまりきれいなところではないのですが、それなりに漁はできるし、周りは草木で覆われているので小魚やカエルなどを狙って大型の野鳥が、虫を狙って小型の季節の野鳥などが見られ、バーダーさんたちもそこそこ集まってきます。
そんななかでひときわ、異彩を放つ鳥がいるのです…。
最後に会いに行ったのは3年前かな?
モモイロペリカン
そう、印旛沼には1羽、30年近く前にどこからかカゴ抜けしてきたモモイロペリカンが棲んでいるのです…。その名もカンタくん。
漁師さんと超仲良し。
まだ生きてるのかな、と検索したらとある方のブログでカンタくんに会いに行ってきた、とありました。日付はつい最近。まだご存命のようですね。
モモイロペリカンの寿命は何年なんだろ?これまた調べて見ました。
野生・15〜25年
飼育下・最大54年
ということはカンタくんはもう結構なお年なのかな…。
漁師さんの船にちょこんと乗っかっておこぼれもらったりしてるから食いっぱぐれないのか?
本来なら生態系のバランスを崩す可能性のある外来種ですが、
・モモイロペリカンはカンタくん一人であること(繁殖可能性がゼロであること)
・飛来が確認されたときに関係各所に問い合わせたけどどこからも心当たりなしとされたこと
これらを思うと少し可愛そうな気がします。
だってペリカン1羽逃げたらすぐわかりそうなものだし、本来の生息地は
ヨーロッパ南東部から中央アジア(黒海、カスピ海、アラル海沿岸等)とアフリカで繁殖するが、繁殖地はやや局地的である。冬季は、アフリカ中部から南部、パキスタン、インド、ベトナム南部等に渡り越冬する。(Wikipediaより)
…とのことなので、日本の、それも関東まで野生個体が飛んでくるのはまずありえません。沖縄とかならまだしも…。
なんか、そう思うと少し可哀想になってしまうんです。もしかして元いた施設から見捨てられたのかな…なんて。
近いうちに印旛沼に行ってみようと思います。