神奈川県相模原市に店舗があり、中は古物や標本、書籍、ガラスものなど店主様の集めた素敵グッズがたくさん並んでいます。
先日の昆虫大学にも出店してらっしゃいました。
一度お邪魔してみたいのだけど、コロナ禍真っ只中ということでなかなか神奈川までは行けず…。
そこで、エモい本を2冊、通販にて手に入れてしまったのです。
コレだ!
一つは日本野虫の会こととよさきかんじさん
の
『街なか葉めくり虫さんぽ』。
写真が一杯でたのしい。なによりとよさきさんが普段どんなふうに虫を探しているのかわかるので、すごく参考になります。こんなとこにこんな虫が潜んでるのね!あ、この植物はたしかあの場所にあったな…探してみよう!ってフィールド欲を掻き立てられる1冊です。しかもうみねこ博物堂さんで買うと虫と和解せよステッカーがついてくると聞いては、これは通販せずにはいられませんでした。
虫と和解せよ。
もう一冊はハエトリグモ界隈の重鎮、須黒達巳さん
の
『図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?』
これは同定の厳しさと達成感を味わってきた虫屋ならうんうん、と頷いてしまう一冊。
フィールドに長く滞在してフィールドノートをとる大切さがわかります。
例えばスミレひとつでも、似たようなので違う種類なのがたくさんあったりして。特徴を一つ一つ見ていくことで同定へと至りますが、そのプロセスの大変なこと!
ましてや個体変異のあるムシとなるともうそれはそれは大変なんです。
図鑑にかじりついたまま寝たことも多い。
標本にしてゲニタリア(交尾期)を抜いて顕微鏡で観察すれば間違いなく同定へと至れますが、撮影専門で標本をやらない私には絵合わせ同定しかないので、とにかく観察。じっくり観察。観察に観察を重ねて、目を肥やしていくしかない。
すると不思議なことに、少しずつ少しずつ世界が開けて行くのです。これは楽しい!
同定に関しては苦8割、喜2割でチミチミやってますが、いつか苦2割、喜8割になるのかな…。そんな期待を抱かせてくれた1冊でした。
あ、ちなみに。
うみねこ博物堂さんで通販しますと、うみねこ新聞なるものがついてきます。これも読み応えありますよ。
早くコロナもサル痘も収束して相模原の実店舗に行きたいな…と思うとみこなのでした。