今日の里山散策でようやく!会えました。
晩秋の蛾、ミノウスバ。およそ蛾とは思えないフォルムで、これは森のエビフライ。
ミノウスバ
おそらくこの一頭が、里山で先陣切って出てきた最初の一頭じゃないかな?と思います。
この子が出ると、もう秋も深い証拠。
卵は一頭のメスがかなりの量を生み、それに自分の体毛をコーティングしてゆきます。親の愛ですね。。
孵った幼虫は攻撃を受けると毒液を出します。これによって捕食を免れているんですね。
そして集団で、マサキ、ニシキギ、マユミなどを食い尽くしてゆきます。春の終わり、初夏には地面に降りて葉などに繭をつくり蛹化しますが、わたしこの繭、見つけたことがないんですよね…。
おそらくはマサキからそう離れたところではないと思うのですが…。
このこらは成虫になれば何も食べません。パートナーを探し、卵を産み、メスは卵を産んだ場所にしがみつくようにして絶命し、雪の降る頃ぽとりと落ちます。
命をつなぐためだけに活動する成虫期。
なんだか切なくて愛おしいのです。