とみこの6426(新)

虫と撮影のよしなしごと。 楽天ブログから引っ越してきました。楽天ブログは残してあるので一番最初の記事、「お引っ越しをば」から飛べます。

震えた甲斐がありました

今日の里山散策でようやく!会えました。

晩秋の蛾、ミノウスバ。およそ蛾とは思えないフォルムで、これは森のエビフライ。

f:id:tomikopinkcats:20211027112605j:image

ミノウスバ

 

おそらくこの一頭が、里山で先陣切って出てきた最初の一頭じゃないかな?と思います。

この子が出ると、もう秋も深い証拠。


f:id:tomikopinkcats:20211027112607j:image

卵は一頭のメスがかなりの量を生み、それに自分の体毛をコーティングしてゆきます。親の愛ですね。。

孵った幼虫は攻撃を受けると毒液を出します。これによって捕食を免れているんですね。

そして集団で、マサキ、ニシキギ、マユミなどを食い尽くしてゆきます。春の終わり、初夏には地面に降りて葉などに繭をつくり蛹化しますが、わたしこの繭、見つけたことがないんですよね…。

おそらくはマサキからそう離れたところではないと思うのですが…。

 

このこらは成虫になれば何も食べません。パートナーを探し、卵を産み、メスは卵を産んだ場所にしがみつくようにして絶命し、雪の降る頃ぽとりと落ちます。

命をつなぐためだけに活動する成虫期。

なんだか切なくて愛おしいのです。