昨日、駐車場に繁茂したヘクソカズラで見つけたこの子。
ホシヒメホウジャク(若齢幼虫)
小さな小さなスズメガの仲間です。
あわよくば羽化したら白バック撮らせてくれないかな、と思い飼育してみることにしました。
今日はちょっと朝からダウナーで、でも虫のお世話はしなきゃならないのでヘクソカズラをたくさん虫かごに詰めて夕方までそのままにしておりましたら…
脱皮してる!
中齢になりました。
ホシヒメホウジャクの幼虫の色の変わり方は多種多様ですが、この子は褐色味が強くなりましたね。
ちなみに餌となるヘクソカズラ=屁糞葛ひどい名前だなと思うのですが実際臭い。
アカネ科なのに。同じアカネ科のクチナシとは大違いです。
この臭さの成分はメチルメルカプタン(メタンチオール)で、ヘクソカズラを傷つけるとヘクソカズラに含まれる物質(ペデロサイド)が酵素によって分解されて生成されるとのことで、一種のアレロパシーとされています。ヘクソカズラはこうして食われるのを阻止してきたのですが、虫達の進化もまたすごい。そこを敢えて食いに行くホシヒメホウジャク。ホシヒメホウジャク側もこれなら競合生物がいないと踏んだのかはわかりませんが、植物と虫の関係はおもしろいです。
ダウナーなときは虫のことを考えるに限るのかもしれません。進化とか分化とか、そういうことで脳を満たしてしまえばよいのかな。